ケーキ&ベーカリー”最終狙撃者”
創作パンとケーキが話題です。
外観
石造りの三階建ての建物は、なんと円筒型をしています。
しかもその天辺からは煙がモクモクと立ち上っているのです。
実はこれは、中世のパン釜を模した造りだそうで、こうしたところにも店長さんのこだわりが見られます。
因みに煙に見えるのは水を超音波で霧状にして送り出す装置からのもので、要するに”演出”です。
2、3階には周囲4箇所、1階は入り口を除いた3箇所に大きな丸い窓があります。1回は回転開閉式でその上は嵌め殺しになっています。
入り口は大きなアーチ状の扉で大きな木製のプレートが掛かっています。
そこには硬質の大きな文字で”最終狙撃者 〜Final Sniper〜”と店名が記されています。
店内の様子
扉を潜るとパン屋特有の芳ばしい香りが鼻を擽ります。常に焼き立てをというお店のモットーを守る為、3つの釜で順番に一日9回も窯出ししているのです。
店内はオレンジを基調としたインテリアで内装されており、店長手製の小物が至る所に並べられています。
そんな中店の中央に置かれた”形を持たぬ御使いの像”がその異様な佇まいで見事なアクセントになってます。この像、店長がミクロネシア島巡りの途中で購入したものだそうです。
窓際にはテーブルがあり、ここで買ったパンを食べたり、コーヒーや紅茶をオーダーする事も出来ます。
店員は、以前は店長である中年の婦人一人でしたが、最近海外から娘さんが戻ってきて店を手伝っています。
この娘さんは洋菓子造りの修行をしてきたそうで、それ以来ケーキも商品に加わりました。
因みに人気のメニューはジンジャーブレッドとバターフィナンシェ、最近発売されたガトー・シュゼットも好評です。
現在最も注目を浴びているのは二つの最新メニューです。
一つ目は店長さんの新作”クラゲアンパン”。これはパンの代わりに死んだビゼンクラゲの笠の中に餡子を詰めるという画期的なもので、どんな味、食感なのか想像も出来ません。
もう一つは娘さんの作で”抹茶入り葱味噌シフォンケーキ”。大蒜のトッピングもおしゃれで味も異次元と被害者を続出させています。