レンタルビデオ”炸裂!!嘘爆弾”
DVDレンタル、始めました。
外観
店本体は周囲20m、高さ8m程の乳白色のドーム上です。
特に装飾のようなものはないのですが、じっと目をこらしていると、店の輪郭がザワザワと細かく波打っているのが分かります。
また時々表面に薄紫の粘液のようなものが滲み出る事がありますが、大抵の場合一瞬で乾いて見えなくなってしまいます。因みに近所の人の話では、この粘液が出ると、雨が近いそうです。
建物の前、通りに面した所には”まるで何か巨大な手に鷲掴みにされたように”潰れたフォルクスワーゲンが逆さ向きに置かれいて、そこに金色のスプレーで何か書かれています。
正確な所は不明ですが、今は失われたボーリアン帝国の神官語で「カミキリムシのエサ」と書かれていう説があります。
店内の様子
この店は一年の殆どが閉店の状態なので、店の中の様子は詳しくは分かりません。ここでは少し古い話になりますが、17年前に同店を訪れた人の話を参考に店の中を描写してみましょう。
まず店の壁はヌメヌメとした質感で色は濁ったピンク色。時々思い出したように壁面が波打つ事があるそうです。
次に床ですが、暗い赤色で、嫌な感触のツブツブが床一面に広がっているそうです。
さて、品揃えの方ですが、一応ジャンルごとに分けて置かれており、アクション、アニメ、ホラー、SFなどに分かれているそうです。
アクションの棚はカラッポのティッシュペーパーの箱が髪の毛の入る隙間も無い程ぴっちりと並べられています。
アニメの棚には”赤くて嫌な匂いのするベタベタした板状のもの”
ホラーの棚には猫の毛がそれぞれ堆く積まれているそうです。
唯一ビデオがあるのがSFの棚ですが、そこに並んだ100本近くのビデオは全て「ジョーズ’87 〜復讐編〜」で、しかもクライマックスの15分ほどは全く関係無い不気味な人の顔が録画されているそうです。
店長らしき人物はついに目撃されませんでした。
以上がこの店の様子です。もう少し詳しい話を聞きたかったのですが、この話をしてくれた人は現在行方不明になっていました。